4回目のNSTへ
再び、16時に4回目のNSTチェックへ。
このとき「もう帰ってこないかもね〜(笑)」なんて、夫に冗談交じりに言っていました。
が…!これが本当に…!!
痛みに耐えながらも、NSTチェックを受けていると、なぜか部屋の外で助産師さんがバタバタしだしました。
助産師さん:「陣痛の間隔はさっきと比べてどう?痛み強くなってる??」
私:「間隔は5分前後で、痛みは徐々に強くなっているかな…?という感じです!」
助産師さん:「そうやんね〜。陣痛の間隔2〜3分で、子宮口も5cmまで開いてきてる。いい感じよ!」
私:「よっしゃー!!ありがとうございます!」(なぜか、助産師さんにお礼。笑)
ということで、ここからは部屋には戻らず、そのままLDR室で分娩に向けて、準備を進めることになりました。
ようやく、5合目の登山口に到達
初めての出産ですが、現場の助産師さんの動きで、なんとなくお産の進み具体はわかります。ここにきてようやく、分娩というゴールが視界に入ってきたようです(笑)
点滴を打ちながら、夫と母が分娩室の中へきてくれて、交互に腰をさすってくれます。
このときはまだ、陣痛の合間に2言ほど話す余裕はありました。
このときの会話は、
「ご飯まだ?」でした(笑)
ただ、とにかくお腹がすいていて
「ご飯まだ?なぁなぁ、ご飯食べたい。お腹すいたわぁ~。……ご飯は?」を連呼。笑
子宮口5cmで陣痛1分間隔でも食欲はある!
待望のご飯が到着した18時頃には、すでに陣痛の間隔が1分前後になっており、余裕がほぼゼロの状態に…。
しかし…!とにかくお腹が空いた!!汗
そして、この日の夜ご飯は、今日に限ってなんと揚げ物!(笑)でも、そんなの関係ねぇ!
陣痛の間隔が短すぎて、お箸をうまく使えないほどの痛みだったので「一口サイズに切って!」と夫にお願いして、わずかな陣痛の合間を狙って、
目の前のエビフライを、パクっ!
そして、白ご飯も手で、パクパクっ!!
分娩室ではじめて夫が役に立った瞬間でした(笑)
あとから夫に聞くと、あれだけ苦痛でもがき苦しんでいるのに、急に手でご飯を貪り食う姿に、かなり驚いたらしいです。
夫はオブラートに包んで言ってくれていますが、きっと私がすごい形相でご飯にガッツク姿に、引いたんだと思います(笑)
子宮口7cmからは早かった
さぁ、ここから痛みが本番に!
子宮口7cm
まず、18時半には子宮口7cm。陣痛の間隔は1分前後。痛さで呼吸がしづらくなる場面が、ちらほら出てきました。
例えると、クロールを覚えたての頃に、うまく息継ぎができずに、溺れかけるような状況に似ています。陣痛の痛みでうまく息が吸えずに、苦しいっ!
このタイミングで、パンティ(産褥ショーツ)から紙オムツに履き替えました。どうやらこの辺りを過ぎると、痛みで動けなくなるので、早めにオムツにチェンジです。
子宮口8cm
19時半に子宮口8cm。呼吸が浅いからなのか、手足が痺れてきて冷たくなってました。
さらには、点滴がなかなか入らず、左右の腕に6本ほどブスブスと針を刺されていましたが、そんなの陣痛が痛すぎて気にならない!点滴が漏れているからなのか、機械から「ピーっ!ピーっ!」と警告音がずっと鳴っていたのは、かろうじて覚えている程度です。
あとから聞くと、点滴が漏れて腕からポタポタと流血していたみたいです(笑)
子宮口9cm
20時に子宮口9cm。この辺りから、陣痛の痛みに加えて、”いきみたい”新たな痛みが加わってきました。
ただ、ここでいきんでしまうと、子宮口が裂けて、産後の回復が遅くなると助産師さんに脅されていたので、とにかく必死でいきみ逃し!!
海老反りっ!
首振りっ!!
深呼吸っ!!!
痛みに我慢できず、「はぁふっ、ゔゔ…はいっ!きたきたきたきたっ!…んー、だっ…ゔんんんん!」と、よくわからないうめき声が漏れ始めます。
「痛い」「ムリ」「もう嫌」などのネガティブワードは、絶対に言わないと心に決めていたので、その反動なのかよくわからない音が…(笑)
子宮口全開の10cm
そして、ついに来ました!20時過ぎに子宮口全開10cm。
ここで助産師さんが先生にコール。分娩準備のため夫は一旦、部屋の外へ。
尿道に管を通し、おしっこを外に出してもらいます。(※膀胱に尿がたまっていると産道が狭くなり、赤ちゃんが出てくるのに邪魔になるため)
そこからは、凄まじいスピードで、助産師さんが分娩準備を進めてくれ、あっというまにお股パッカーンの体勢に!
お股パッカーン体勢で先生待ち
しかし!
どうやらお隣の分娩室でも、ちょうど子宮口全開の妊婦さんがいて、そちらの赤ちゃんが生まれ次第、先生がこっちに来てくれるらしく…。
先生ーっ!早くっ!!
いきみたいーっ!痛みでどうにかなっちゃう!!という気持ちで、首を左右にブンブン振り、ムダだと分かっていながらも「ゔゔ、んんんー!…ふっ、ふっ、きぃーー!」と、ナゾのうめき声で先生を呼ぼうとする私(笑)
そして、隣の分娩室から「オギャー!」と産声が聞こえました!
「お隣さん、おめでとう!そして、先生!1秒でも早く先生!来てっ!ダッシュ!!私もう限界っ!」と心の中で絶叫!!
意外といきむのが難しかった!
隣の分娩室から産声が聞こえた瞬間から「よしっ!」と勝手にいきみ始めていた私(笑)
妊娠中に分娩教室に参加したり、お産のためのCDなどを聞いて、イメトレをばっちりしていたつもりなのですが…
「あれ…?いきむのって…意外と難しい!?」
すごい息んでも、なかなか赤ちゃんが出てこない!!
えっ!なになに?どこに力入れたら正解!?
いきみ逃しを止めたら、するっと出てきてくれると思っていた私は、少しテンパる(笑)
助産師さんが神に見える瞬間
いきむのに苦戦していると、どこからともなく助産師さんが数人きてくれて、腰やお尻をピンポイントで押してくれ、的確なアドバイスをくれる…
なんと心強い!!助産師さんが神に見えた瞬間でした(笑)
気がつけば、分娩台の両サイドとお股の前。さらには、2〜3人がその後ろで出産後の準備をして待っていてくれ、
「はい、大きく息吸って〜。」
「はい、今っ!息止めて、目を見開いて、へそを覗き込んで、全力でいきむ!!」
的確なアドバイスっ!もう全力で従います!!
そして…ついに…
6回目のいきみで、ついに待ちに待った瞬間が…
「んぶぶブーっ!グッチ、…ブァァあー!!」
体全身の穴という穴から、汁的なものが全部出るんじゃないかというほど、全力で力を入れます!
「はい、頭でたよー!」の一言をきっかけに
周りにいた助産師さん6人ほどが、口を揃えて「はい、力抜いて〜!!もういいよ〜!」
…………
「ヴンギャー、っギャー!!ヴッっヴ、ンギャーー!!」
元気いっぱいのわが子の産声が…!とてつもない達成感でした。
大量のアドレナリンで、出産直後は痛みの感覚がマヒ
体重:3,600g、頭囲:35cmのビッグベイビーだったので、会陰切開はけっこうな広範囲でした。
出産直後にお股をチクチク縫ってもらうのですが、まったく痛みを感じず!むしろ感覚がほぼない!(笑)
パッカーンと開いている足が、プルプル痙攣しているのを、自分の足ではないような感じで眺めていました。
その後はLDR室で2〜3時間処置
はじめてわが子と対面した感想は…
「頭、大きいー!」でした(笑)
出産したら感動で絶対に泣くと思っていたのですが、全く涙は出ず…。赤ちゃんも、自分も、よくがんばった!という、達成感100%でした。
そのあとは、私の処置がおわり、赤ちゃんとの触れ合い(パパ抱っこ)もおわり、そのままLDR室で2〜3時間ほど点滴。
夫と出産の感動を噛み締めて、達成感に満ち溢れつつも自分の部屋へと戻りました。
ちなみに、この日の夜は興奮して一睡もできませんでした!
夫が撮ってくれた生まれたてのわが子の動画を、永遠にエンドレスリピート…(笑)
とりあえず、私の出産レポはこんな感じです。
立会い出産はすべきか!?すべきでないか!?については、別記事でじっくりご紹介したいと思います…。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
レイカ
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