私が行っている産婦人科では、妊婦さん・ママさん向けに10種類以上の教室が開かれています。*以前、参加した『胎動アート書道教室』の様子はこちら
今回は『母親学級』に参加してきたのですが、大学の講義ばりに情報量が多い!
思っていたより為になった教室だったので、少し様子をご紹介します。
母親学級とは?

母親学級とは、一言でいうと、母親としての出産への取り組み方を考えるための教室です。
これまでのようにお産は産婦人科に任せておけばそれで十分だ、ドクターや助産師がなんとかしてくれるだろう。また、今までみんなが生んできているから、なんとかなるだろう、といったネガティブな考え方ではなく、真に出産とは妊婦さん自身が立ち向かうものであり、自分自身の中でお産や赤ちゃんのイメージを作っていくことが大切だということを、理解するための教室です。
引用元:井上産婦人科 母親学級用資料
参加者は約30人ほどで完全予約制、月に1回実施されます。配られる教材は25ページほどあり、文字がびっしり。さらに、この教室は2時間半あるのですが、驚くことに、はじめから終わりまで医院長がスライドを使って説明してくれるんです!助産師さんたちも少し緊張ぎみのご様子。。

ただ、その医院長がすごく眠そう…(笑)
きっと前日に急な分娩が入ったのかと…。忙しいのにありがとう、医院長。となぜか感謝の気持ちが…(笑)
そんなこんなで「じゃあ、始めよか。」の医院長の一声で教室スタートです!
アジェンダ(目次)

- 当クリニックでの妊婦健診・出産について
- 予定日決定と妊娠期間について
- 胎児の発育と母体の変化
- 妊娠中の検査とその時期
- 妊娠管理上必要な検査
- 周産期の感染症検査
- 妊娠健診にてどのような事が行われているか(妊娠初期・中期・後期)
- 超音波検査ではどのような事を行っている
- マイナートラブルへの対応
- マタニティライフ
- 妊娠中の栄養について
これ、すごくないですか!?もはや大学の講義ばりの情報量…。

しかも、席がまさかの最前列!
医院長と目が合うのなんのって!ムダにうなずいて聞いてました(笑)特に「分娩について」が一番気になったので、ご紹介します。
分娩の3要素
1.産道
産道は、骨産道と軟産道があります。
- 骨産道:骨盤腔を構成する小骨盤

- 軟産道:子宮下部から子宮頚管と膣腔そして外陰に続く軟部通過管

2.娩出力
胎児およびその付属物を娩出する自然な力で、子宮収縮(陣痛)と腹圧が伴います。

3.胎児
胎児とその付属物である臍帯や胎盤も分娩の重要な要素になります。
分娩の種類

(1)前駆陣痛
妊娠末期に起こる不規則な子宮収縮による痛みで、強くなく自然と消失してしまうものをさします。これにより頸管成熟が進んでくるため、本陣痛ではないですが、大切な陣痛です。
(2)分娩第一期(開口期)
規則的な子宮収縮(陣痛)の開始をさします。分娩開始時間から子宮頸管、子宮口全開大(=10cm)するまでの時期をいいます。
(3)分娩第二期(分娩期)
子宮口全開大から胎児娩出するまでの時期をさします。陣痛の間隔や発作の時間が約1分ほど続き、ママさんも陣痛をもっとも強く感じ、胎児にも最も影響の強い時期です。
(4)分娩第三期(後産期)
胎児娩出直後から胎盤、卵膜の娩出するまでの時期をさします。通常20〜30分程度で娩出します。
平均分娩時間

第一期 | 第二期 | 第三期 | 合計 | |
初産婦 | 10〜12時間 | 2〜3時間 | 15〜30分 | 12〜15時間 |
経産婦 | 4〜6時間 | 1〜1.5時間 | 10〜20分 | 5〜8時間 |
初産だと、12時間で安産とよく耳にしますが、私の周りにいる初産のママさんは、みんな3時間前後の超スピード安産が多くて。私も続きたい!と思っていますが、こればっかりはどうなるか分かりませんよね。
私のママ友さんの経験談

- 子宮口5センチ〜全開の10センチまでが、時間も長くて痛みが一番きつい
- 腰が砕けるかと思った
- 助産師さんが頼もしすぎて泣きそうになった
- 旦那さんが役立たずでイライラした
- 旦那さんがそばにいてくれて本当に心強かった
- いきみ逃しが上手くできず、目をつむってしまい顔面が内出血して、ハロウィンのゾンビメイクのようになってしまった
私の周りのママさんの生の声です。かなりリアル…。やっぱり初産婦さんは、経産婦さんと比べると子宮口が開くのに時間がかかるようですね。それだけお産時間が長引くので、体力が必要なのもわかります。

また、旦那さんの立会い出産については、ほんとうに賛否両論!近年では6割近くのパパさんが立会い出産をされているとメディアが発表していて、ビックリしました。みなさん、どうするかもう決まっていますか?私はまだ迷い中です…。
最後に
「出産のときに消費する体力は、富士山に登るのと同じくらい」という話を耳にします。ふつうに考えて、すんごい体力いりますよね!?そりゃあ、太り過ぎたら大変やわと納得。。
出産を控えるママさんに伝えたいことがひとつあります。

- 進むルートも分からず、いま自分が何合目にいるのかも分からない状態での富士登山。
- 進むルートをきちんと知っていて、さらに今が何合目で、あとどれくらいで頂上かを知った上での富士登山。
どちらか精神的に楽でしょうか?私は圧倒的に②です!
赤ちゃんは、お母さんの10倍の痛みをガマンして産道を通って生まれてきます。お母さんも出産に関する知識を身につけて、いっしょに乗り越えましょう。
そして、その手で赤ちゃんを抱っこして、めいっぱいの感謝を伝えてあげてください。お互い元気な赤ちゃんを生みましょうね^^

レイカ
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