【厚労省】乳児用液体ミルク、導入へ規格基準検討

液体ミルクってご存知ですか?

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乳児用液体ミルクとは、誕生から12か月までの乳児が母乳の代わりとして飲むことができるように、栄養成分を調整されたミルクのことである。

欧米では主流である牛乳を主成分として製造された乳児用液体ミルクは、日本国内において製造および販売されておらず、流通していない。但し、製造販売が禁止されているわけではない。インターネットでの個人輸入が行われているが、利用は少ない。

引用元:Wikipedia

厚労省が乳児用液体ミルクの導入へ規格基準検討

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この液体ミルクを、日本国内での導入に向けて規格基準を検討すると、2016年10月16日に厚労省が発表しました。

厚生労働省は16日までに、国内で製造されていない「乳児用液体ミルク」について、製品の規格基準の検討を始めた。液体ミルクは粉ミルクと比べて、乳児に飲ませる手間が少なく、育児の負担軽減が期待される。厚生省は、業界団体に安全性に関するデータを提出するよう求めており、安全性が確認されれば食品衛生法に基づく省令を改正する方針だ。

引用元:日本経済新聞

欧米では一般的な液体ミルク

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欧米では、液体ミルクは粉ミルクと同様にスーパーで販売され、手軽に購入できます

容器に乳首型の吸い口を装着し、封を開ければすぐに飲ませることができるという、ママさんにとっては非常にありがたいものです。しかし現在、日本国内では製造および、販売されておらず流通していません

ただし、製造販売が禁止されているわけではないので、amazonなどのインターネット通販を通して、海外メーカーのものを購入することは可能です。(※かなり値段が高いとの噂を耳にしますが…)

液体ミルクの利点

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  1. 常温保存ができる
  2. お湯(水)不要
  3. 温め不要
  4. 完全密封なので衛生面でも安全
  5. 外出時の持ち運びに便利
  6. 出先でも簡単に授乳できる
  7. 飲み終わったあとはゴミ箱へポイッ!

熊本地震でフィンランドからの支援物資として配布されて以来、母親らの注目を集め、国内でも導入を求める声が高まっているといいます。

ふと思ったのですが…。

地震大国の日本で、何故こんなにも需要がある液体ミルクが、未だに認可されていないのでしょうか?

なぜ日本では認められていないの?

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厚生労働省の省令で、乳幼児用食品は「粉乳」と限定されている点にあります。

本省略規定は、乳児用規格適用食品であることが容易に判別できるものに あっては、乳児用規格適用食品の表示を省略できることとしたものですが、 本省略規定の対象となる食品は、以下に示す、いわゆる「粉ミルク」のみで す。

① (健康増進法第 26 条第1項の規定に基づく特別用途食品の)乳児用調製 粉乳

② (健康増進法第 26 条第1項の規定に基づく特別用途食品の病者用食品の うち)アレルゲン除去食品及び無乳糖食品のうち、乳児(1歳未満)を対 象としたいわゆる粉ミルク

③ (乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和 26 年厚生省令第 52 号) 第2条第 37 項に規定する)調製粉乳

参照元:乳児用食品の表示基準に関するQ&A(消費者庁)

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厚労省は、液体ミルクの利点を認める一方で「液状で常温保存すると微生物が増殖しやすい。まずは製造者側が安全性を示す必要がある」としています。

しかし、仮に厚労省の認可がおりたとして、国内メーカーはどのような動きをするのでしょうか?少し考えてみました。

粉ミルクは付加価値が高い利益商品

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液体ミルクが認可されていない日本国内においては、乳業メーカーにとって粉ミルクは、非常に付加価値が高い利益商品であることは間違いありません。

もし、仮に厚労省の省令が改定され、国内での液体ミルク製造・販売の認可がおりたとします。

大手の森永乳業や明治、雪印はすぐさま液体ミルクの開発・製造・販売に踏み切るのでしょうか?

粉ミルクの利益率と比較すると、結果が見えない液体ミルクへの着手は、なかなかハードルが高いのでは…と、個人的には思っています。

海外メーカーの日本参入の可能性は?

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では、すでにメジャーになっている海外の液体ミルクメーカーの日本国内への参入の可能性はどうでしょうか?

どうやら、こちらも難しそうです…。その理由は、通称「WHOコード」と呼ばれる国際的な約束にありました。

WHOコードとは?

WHOコードとは、WHO(世界保健機構)とユニセフによる「母乳代用品の販売流通に関する国際規準」のことを指します。簡単にいうと「消費者一般に対して、母乳代用品の宣伝・広告をしてはいけない」という約束をまとめたものです。

具体的には、

  • 産院でミルク会社の栄養士から調乳指導を受ける
  • 退院時にミルクや哺乳瓶のサンプルをもらう
  • 乳児健診の後にミルク会社の販売員から授乳指導を受ける

多くの産婦人科や小児科で、当たり前のようにみられる光景です。

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1981年に118国の承認で「母乳代用品の販売流通に関する国際基準(WHOコード)」が採択された際、日本は棄権したまま現在に至っているため、日本国内では決して珍しくないこれらの出来事ですが、イタリアでは以下のように扱われます。

「母乳代用品の販売流通に関する国際基準違反。『母乳より粉ミルクを』イタリアの小児科医収賄容疑」(2014年11月 ローマ発 朝日新聞のニュースサイト)

WHOコードを遵守している国にとっては、リスクが大きすぎる

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WHOコードを遵守している国にとっては、小児科医が医学的根拠なく粉ミルクを勧めること自体が犯罪扱いされることもあるのです。

つまり、海外メーカーの日本参入は、非常にハードルが高いということです…。

結論は出ませんが…

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じゃあ、どうするの?!と、今すぐには結論は出ませんが…。

今回の厚労省の規格基準検討は、大きな一歩だと思います。子どもを育てるいち消費者としては、液体ミルクが国内で手軽に手に入る状況になることは非常に喜ばしいことです。

ということで、今後の動きに期待したいです!!

レイカ

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ABOUTこの記事をかいた人

結婚・妊娠を機にITベンチャー企業の営業を退職、現在は専業主婦。2016年10月に男の子を出産した一児の母です。 妊娠中や子育てで感じたことをマイペースに発信していきます。 ママさんが感じる不安・悩みを解消する手助けになれれば幸せです!